- 2008年3月12日 12:10
- diary
毎号楽しみにしている「サッカー批評」。国内のサッカー誌ではずば抜けた濃さだと思います。今号もご多分に漏れずすさまじい内容。
巻頭が「岡田武史なんていらない」。岡チャンになるまでのプロセスは適正だったのか?というところにフォーカスし協会の小野さんにインタビューしたり、「キリンカップ誕生秘話」として久保田秀一という人の社内での暗躍ぶりを徹底的に取材したり(木村元彦さん流石!!)、「東京ヴェルディに未来はあるか」として読売とクラブとの確執を暴いたり、天皇杯でも話題になったホンダFCを取り上げたり、ジュビロ首になってドイツでデビューした菊池のあの事件を追っかけたりと、まぁこれだけ書いただけでもその特異性がおわかりいただけるでしょうか。
そんな中でも「GMとは何か」という特集は特に面白かったです。現場と会社に挟まれるいわば中間管理職的な立場であるGMの仕事内容や葛藤が浮き彫りになる渾身の内容。インタビューに答えているのは元ジェフGMの唐井さんとベルマーレの大倉さん。特に唐井さんは今回のジェフお家騒動の当事者でもあり生々しい舞台裏が語られておりました。
さて、ジェフと言えばやはり祖母井さんを抜きにしては語れないという訳で、光文社から出ている「祖母力」も読みました。
祖母井さんがジェフの監督を依頼するために初めてオシムさんと会った時から「いつかは代表の監督に取られてしまうだろう」とある程度覚悟していたというのは初耳でした。そうやって腹を括っていた彼が、いざ現実にそうなった時に不快感を露わにしたのにはやはり川淵さんの数々の非礼が過去にあったのだということもここでは語られています。
レッズがJ2に降格した時に「ジェフが落ちれば良かった」とのたまったこと、協会の旧古川閥からのプレッシャー(ジェフの母体は古川電工、川淵さんも古川OB)、そしてあの「オシムって言っちゃった」事件など。遺恨がずうっとくすぶっていたのですね....。
本の中ではっきりと「川淵さんとは仕事をしたくない」と明言されておりました。
実は僕も「川淵さんはそろそろ引退した方がいいんじゃないかな」と常々思っておりまして。確かに日本のサッカーをここまでメジャーなスポーツにした功績は認めますが、ジーコからオシムにシフトする時の、ジェフやサポーターの気持ちを蔑ろにした対応や、オシムが倒れた時の感情的な振る舞い、そこから岡田就任までの不透明さなどなど、ちょっと場当たりすぎなんじゃないの?と思うことが多すぎます。
岡田さんの就任会見で記者から「年俸や契約期間は?」と尋ねられ、「いや、それはまだ聞いていません」と答える岡田さんを遮って「そりゃもちろんワールドカップが終わるまでですよ」と答える姿を見た時には流石に呆れましたけれども....。
言葉は悪いですが、オシムさんが倒れたのだって遠因は川淵さんにあるとも言えるわけで。
それはそれとしても、本に書かれている祖母井さんのオシムさんに対するホスピタリティは凄いの一言です。いかに心酔しているとは言え、果たして自分でそこまでできるだろうかとか考えてしまったり。あとボロボロのジェフを立て直していく様や、ご自身のそこまでの道のりなども、今の自分にとっては示唆に富むモノばかりでした。
ここんとこどっちかっつーと泣き言いたくなるような出来事が多かったので、随分と喝入れて貰ったきがしますですよ。
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